劇場版、Drコトー診療所。ありがとうコトー先生。シリーズ完結編は、完璧なラストでした!

映画/ドラマ レビュー

私は、2003年、2004年、2006年とリアタイでシリーズ鑑賞していた世代です。
昨年、Drコトー診療所が16年ぶりに復活!というツイートを見て驚愕!
それから、何度かの予告や特報を見て、公開前から既に涙。笑

そして、先日満を持して鑑賞してきましたが、劇場からもススリ泣く声が止まず、
私ももう冒頭から泣きっぱなしでした。

今回は、Drコトーシリーズの魅力と、今回の2022年版の映画について感想を書いていきます

1.Drコトーシリーズの魅力について

シリーズを鑑賞した事がない人も多いと思いますので、簡単にDrコトーシリーズの魅力をご紹介します。

a雄大な自然の映像


引用:映画.com

まずなんて言っても、志木那島(沖縄の与那国島が舞台)の圧倒的な島の雄大さと美しさ。これを見るだけでも正直価値があるくらい、その自然に圧倒されます。

2004年のドラマ版を今見ると、正直映像的に粗さは気になりますが、シリーズを追うごとに、カメラの性能も上がりどんどん島の映像が美しくなっていくのも魅力。今作2022年は、16年前とは違い、ドローン撮影も積極的に行われている事もあって、雄大な志木那島(与那国島)の映像に圧倒されました。

もしこの機会に、シリーズを鑑賞し直したいという方は、シリーズが全て見られるブルーレイコンプリートBOXか、FODにて鑑賞が可能ですので、是非見てみてください!

b.島の住人のリアリティ


引用:映画.com

もうひとつの魅力が、映し出される島の住人たちのリアリティ。登場人物が本当にそこで暮らしているかのようで、例えば2003年のシリーズ終了から1年後の2004年では、本当にみんなが1年そこで生活していたかのようなリアリティがあります

ちなみに、今作の2022年の映画版では、吉岡秀隆さんが16年ぶりに白衣に袖を通し、コトー先生を演じる事になった際にも「ここで16年間、コトー先生の生活があったんだ」と実感し、感情がこみ上げたとインタビューでコメントしているくらい、演者たちもスっと島の住人になりきっている事が伺えます。

c.医療ドラマではなく、ヒューマンドラマ

Drとタイトルに付くくらいなので、医療ドラマとして今作を思い浮かべる方が多いと思いますが、
ぶっちゃく医療シーンはそこまで重要ではありません。監督や原作者の方も、今作は「ヒューマンドラマ」と位置づけており、島の住人とコトー先生の対立だったり、本土の人間と島の人間との問題だったり、基本的に人間の物語にスポットが当てられています。

また、本来ドライで感情的になる事が少ないというか、むしろ機械的に仕事をこなすイメージ(主観かもしれません・・・)がある医者とは対照的に、島民それぞれのパーソナリティに合わせて受診をするコトー先生の人間味に惚れてしまうのも今作の魅力です!

2.2022年映画版を見て

まず今作最大の魅力は、間違いなくあの頃のキャストが再集合していて、とにかく懐かしいという事。監督も、インタビューでそこが今作の魅力の一つと銘打つくらいですからね。

前述した通り、16年間の登場人物たちが、志木那島診療所で生活をして年を重ねていたというのが感じられて、本当に同窓会気分でした。

また、音楽も懐かしい。今回版権とかの影響なのか、音楽も再録されているんですが、まー素晴らしい。サントラには銀の龍の背に乗っても収録されているので、こちらも購入をオススメします!

ちなみに、余談ですがこの銀の龍の背に乗ってという楽曲は、Drコトー用に作曲された曲なのですが、「銀の龍」というのは船やフェリーの軌跡にできる白波と、医療現場で使われるメスをかけたものらしいです。フェリーに乗って傷ついたコトー先生が、島の住人に助けられ、逆に島の住人を助けるという今作にピッタリの歌詞とタイトルですね。

3.過去作からの引用が泣ける

まずは、冒頭コトー先生の登場シーン。シリーズを追ってきた人は、おそらくワラ草履を見た時点でウルっときてしまうのではないでしょうか?

その他、あの印象的な自転車。ちなみに、今回はアップダウンの激しい島用に、電動アシストタイプの自転車にアップデートされていましたが、あれは今作用に作った特注品みたいです。

そのほか、冒頭のタイトルが出るシーンと音楽とか、卵焼きとか、コトー先生と彩佳の結婚式の写真が、ドラマに出てきた内さんの家だったり・・・あまりここに書くとネタバレになるのでこれくらいにしますが、ファンサービスも満載ですが、それがさりげなくてそこまで押し付けがましくないのも好印象でした。

4.特に注目なのがタケヒロとタケトシの現在の関係


引用:映画.com

個人的に一番今作のびっくりポイントですが、2006年のドラマ以降俳優を引退していた、富岡涼さん演じるタケヒロのカムバック。公開前から話題にもなっていましたが、まさかここまでガッツリカムバックしているとは正直驚きました。ちょっと出るくらいかなーとおもったら、物語の中心人物!

しかも脚本は、タケヒロ役のカムバックする事が決まってから書かれたのかのような、実世界で俳優を引退している富岡涼さんが演じている事で、絶妙に島の住人に馴染めてない感がマッチしていてとても良かったと思います。

個人的には、父たけとしとのやりとりが、涙ナシには見ることができませんでした。たけとしの不器用な親父像には、このシリーズずっと感動させられてきましたが、父が責任を感じてタケヒロにかける言葉はもう泣けて泣けて。

5.賛否あるラストの展開

他の方がレビューされている通り、後半の若干感情論的になっていく部分については、判斗先生の冷静な目線が入ることで、確かにコトー先生の行いは感情論にも見えるかもしれないけど、それでも医者としてだけではなく島の住人として生きるコトー先生の生き様が反映されているように思えて個人的には感動しました。

ちなみに、判斗先生があるシーンで、コトー先生に深々とお辞儀をするシーンは、実は台本にないアドリブで、自然としてしまったみたいです。それくらい判斗先生を演じた髙橋海人さんも、コトー先生というキャラクターに影響を受けたという事ですね。

6.ここはちょっと・・・

今作、2点だけノイズに感じてしまったのが、まずクニちゃんを演じていた俳優さんのカムバックだけ叶わなかった点。これはまぁしかたないとおもいますが、ここまでみんな集結していたので戻ってきてほしかったというのは正直思いますね。

あと、あるシーンでコトー先生が倒れてしまうのですが、誰もすぐに歩み寄らない島の住人の姿が、若干ノイズになってしまったのも正直なところです。

7.まとめ

Drコトーシリーズって、ずっとドラマでやってきて基本的にテレビ放送で鑑賞してきたわけですが、志木那島の雄大な映像など大画面で見るのにとても適した作品だなというのを改めて感じました。

コトー先生と、タケヒロの関係性もベタベタし過ぎず素晴らしいし、ラストは素晴らしいエンディングだったと思います。

与那国島には、今作の舞台にもなった志木那島診療所もそのまま残っていたりするので、ロケ地巡りツアーに行くため、お金を貯めることにします!