切ないラストでした。
ただ、アメリカでは興行的にも評判的にも概ね順調のようですが、
日本では賛否両論の評判となっているようですね
でも確かに、今までのシリーズが好きなファンほど困惑するシーンは多いかもしれないよね。
一部ファンが怒っている意味も全然理解できるよ。
ただ、個人的にはとても満足な作品だし、納得のラストだったと思います!
さっそく、レビューして行きます
ということで、7月12日より公開中のトイストーリー4についてレビューをしていきます。
トイストーリー3は歴史に残る名作だと個人的には感じておりまして、ラスト完璧だっただけにそれ以降のスピンオフOVA(ビデオスルー短編)を見るのも憚れる程でした。
そんなトイストーリーの続編が出ると聞いて、正直驚きと戸惑いを隠せなかったのを覚えております。それは、ロッキーザファイナルの完璧なラストからのクリードシリーズの特報が出た時と同じような感覚でした。(わかりづらい)
「え!?またやっちゃうの?」と、とても複雑な感情を抱きました。
そしていざ公開されてみると、やはり賛否両論。
ちらっとSNSで流れてくる情報をみるとどうも「ウッディが最後に取る行動」にどうも意見が分かれているということがわかりました。
中には「こんなのトイストーリーじゃない。どうしてくれるんだ!」
とだいぶ憤慨されているツイートを目にしたりして、内心
「あの大事なトイストーリーが、大変なことになっている」
「悲しい。観るのが怖い」
とさえ思いました。
そこで、今日は実際トイストーリー4は面白いの??という結論を
私のトイストーリーへの想いと合わせて紹介できればなと思います。
個人的な感想としては大満足の作品で、問題のラストも全然飲み込める、というかむしろあのラストは必然なのでは?と感じております。
点数にしたら100点満点の「90点」という感じです!
トイストーリー4を鑑賞してきました。
一年分くらい泣いてしまいました。笑
ラストが賛否両論と聞いていましたが、むしろあのラストにしかなりようがないのではないかと感じました。
3は最高傑作ですが、4も自分にとってとても大事な作品となりました。
余韻に浸っております。 pic.twitter.com/wXgvckHLRv
— ひょっとこ@しがないサブカルリーマン (@hyottoko_games) July 21, 2019
目次
1.トイストーリー4のあらすじ
おもちゃの世界を舞台に描くピクサー・アニメーションの大ヒットシリーズ「トイ・ストーリー」の第4作。ウッディたちの新しい持ち主となった女の子ボニーは、幼稚園の工作で作ったフォーキーを家に持ち帰る。ボニーの今一番のお気に入りであるフォーキーを仲間たちに快く紹介するウッディだったが、フォークやモールでできたフォーキーは自分を「ゴミ」だと認識し、ゴミ箱に捨てられようとボニーのもとを逃げ出してしまう。フォーキーを連れ戻しに行ったウッディは、その帰り道に通りがかったアンティークショップで、かつての仲間であるボー・ピープのランプを発見する。一方、なかなか戻ってこないウッディとフォーキーを心配したバズたちも2人の捜索に乗り出すが……。ボー・ピープが「トイ・ストーリー2」以来19年ぶりに再登場を果たすほか、物語の鍵を握るフォーキー、ふわもふコンビのダッキー&バニー、かわいいアンティークのおもちゃギャビー・ギャビーなど新キャラクターたちも続々と登場。数々のピクサー作品でストーリーボードアーティストを担当し、「インサイド・ヘッド」では脚本にも参加したジョシュ・クーリーが長編初監督を務める。引用:映画.com
2.トイストーリー4の予告
引用:YouTube
3.私のトイストーリーへの想い
僕は小学校低学年の頃に劇場にてトイストーリー1作目と出会いました。
それまでは、ドラえもんやジブリ映画などなど、2Dのアニメーションが当たり前と思っていたので、トイストーリーを観た時は
なんてリアルな映像なんだ!
と衝撃を受けたのを覚えています。と同時に映画から「おもちゃを大事にする」ことを幼いながらに学びました。
それから更に3年後、2000年に小学校高学年になった私はトイストーリー2を鑑賞しました。
ウッディとバズのバディ感が1作目より濃くなっていたり(1作目のウッディは若干嫌なやつ感がある・・・)いつものメンバーが画面に映し出されるだけで幸せでした!
更にその当時は既にスターウォーズに夢中になっていた頃だったので、バズとザーグの帝国の逆襲パロディなどでドキドキしていたのを覚えています!
「子供はいずれ、おもちゃから去っていく」というテーマが子供ながらに結構刺さったのも覚えていて、この当時既に「おもちゃ」と遊ぶというよりは「ゲームで遊ぶ」というのがメインとなりつつあった私には身につまされる思いでした。
それから時はだいぶ流れて、2010年。大学を卒業する年になり、映画内における「アンディ」と同じような年になってから観たトイストーリー3。
前作で打ち出された「大人はおもちゃから去っていく」というテーマが更に濃くなったこの3作目。
ラストの焼却炉でアンディのおもちゃ達が死を覚悟し手を取り合うシーンは胸を締め付けられるような気持ちになりましたし、ラストのボニーの庭でのシーンは我を忘れて落涙してしまい、
その当時付き合っていた彼女に引かれて気まずくなったのをよく覚えています。
トイストーリーと共に成長してきたと言っても過言ではないような、そんな大事な作品でして正直公開直後の否定的な感想を目にする度に悲しい思いもしてきました。
それでも自分の目でしっかり見届けたい。そんな気持ちから恐る恐る4を鑑賞しに行ってきました。
トイストーリー4を先日鑑賞したわけですがこのタイミングで改めて3を鑑賞してみました。
やっぱり3のラストは完璧ですね。
焼却炉のシーンは胸が締め付けられるような気持ちになります。
アンディとボニーのシーンは
涙でほとんど見えませんでした…笑年々涙もろくなってます😂
— ひょっとこ@しがないサブカルリーマン (@hyottoko_games) July 29, 2019
4.新キャラ紹介
①フォーキー
予告でも印象的だった新キャラクター「フォーキー」
ボニーが工作中に作った、プラスチック製のフォークとモールを使用してできた手作りおもちゃ。
トイストーリー4ではボニーの一番のお気に入りのおもちゃとして登場します。
僕が観た回は、小学生くらいの子どもたちが多かったのですが、フォーキーが出てくるシーンは大ウケでしたね。
フィギュアが欲しいなと思っているのですが、人気がすごくて結構売り切れちゃってます・・
いっそ作ってしまったほうが早いか・・!?
②ギャビーギャビー と ベンソン
ギャビーギャビーは1950年製のおもちゃで、ウッディと同様に後ろにある紐を引くとしゃべるおもちゃ。
しかし、製造欠陥によって初めから可愛い声を発することができなくなっているおもちゃで、
いつか「声」を取り戻して子供に遊んでもらいたいとアンティークショップで待ちわびているキャラ。
一方ベンソンは、不気味な腹話術人形。無言でアンティークショップをパトロールするおもちゃ。
手足の動きも不安定な為、よろよろと走って追っかけて来るシーンはまさに「ホラー映画」
③ダッキー(右)バニー(左)
移動遊園地の的あてゲームの景品の二人組。
かわいいルックスとは裏腹の毒舌コンビ。二人の妄想シーンは爆笑です。
④デューク・カブーン
スタントマンを模した姿で、バイクに跨る1970年代のおもちゃ。
その当時公開されたCMのようなスタントシーンを決めることができず、子供に飽きられアンティークショップに行き着く。
過去のトラウマに取り憑かれ、悲しみに暮れる毎日を過ごしている。
字幕版の声優をキアヌリーブスが努めたということもあり、注目のキャラクターだ。
デュークカブーンの出番が思っていた以上に多かった…
昨日は吹替版にてトイストーリー4を鑑賞しましたが、こんなに出番多いなら、字幕版のキアヌ・リーブスバージョンも観たい!!!
ピクサー映画の上映の際、静岡市は毎回字幕版の上映をしてくれません。
お願いです、字幕版も上映して下さい! pic.twitter.com/qwqkekIr0f
— ひょっとこ@しがないサブカルリーマン (@hyottoko_games) July 22, 2019
5.見どころ
・3より更に進化した映像美に酔いしれる
・舞台のアンティークショップ、移動遊園地の雰囲気が良い
・ボーピープの見た目、生き様がかっこいい
・ヴィランのラストにも納得
①3より更に進化した映像美に酔いしれる
冒頭、2と3の間と思われるシーン。雨の中RCというラジコンカーをみんなで救出するシーンから始まります。
この時の水の表現、雨の表現がものすごくリアルでこの時点で3よりも更に映像的な技術が上がっていることを確信しました。
もう実写と区別が付かないようなリアルなシーンの連続に驚かされます。
②舞台のアンティークショップ、移動遊園地の雰囲気が良い
ギャビーギャビーや、ベンソン達がいるアンティークショップ「セカンドチャンス・アンティーク」
ネーミングセンスもさることながら、展示されている物のホコリのかぶりかたや、クモの巣の張り方がすごくリアル。
ベンソンに追いかけられるシーンなんかは、舞台も相まって完全にホラー映画でした。
ちなみに、このアンティークショップにはピクサー映画にまつわるグッズがたくさん隠されています。正直自分も一回観ただけでは見つけることができませんでしたが、例えばリメンバーミーの曲がレコードから流れてきたり、ニモを連れ去ったフィリップシャーマンの緑色のゴーグルがあったり。
DVDが出たらじっくり探してみたいですね。
移動遊園地の雰囲気もとても良かったです。
夕方から夜にかけての空の淡さも良いし、夜の照明もLEDで乳白色にビカーって光っているというよりは黄色っぽい温かみのあるレトロな光が個人的には好きな雰囲気でした。
③ボーピープの見た目、生き様がかっこいい
トイストーリー2以来久しぶりの登場となる、ボー。若干というかだいぶお顔が変わったかな・・・?最近のディズニーヒロインは共通して目が大きかったりするのですが、今回のボーの目も少し大きめ。
そして一番の変化点は、2以降ウッディ達と離れ、よりたくましくなったということ。ウッディ達を何度も困難から救ってくれる姿は男女共に惚れること間違いなし!
今回はマントまでしてめちゃくちゃかっこいい女性になって帰ってきます。
④ヴィランのラストにも納得
実は私、2のプロスペクターと3のロッツォの扱われ方にものすごい違和感を感じていまして、
彼らも、辛い過去やトラウマを背負って生きてきたのだから、最後に少し救いの手を差し伸ばして欲しかったのですが、かなりドライな扱いを受けて終わっています。
そこがどうにも引っ掛かっていたのですが、今作のヴィランに関してはそれらのモヤモヤを見事に解消してくれたように思います。
2のプロスペクター
3のロッツォ
について、どうしても最後が飲み込み辛いなぁと感じる部分があって、彼らにも花を持たせて欲しかったと感じていたのですが、その点、今作の一応ヴィラン的な存在であるギャビーギャビーついては、そのモヤモヤも解消してくれた気がしています😊 pic.twitter.com/F0p9grNURL
— ひょっとこ@しがないサブカルリーマン (@hyottoko_games) July 22, 2019
6.【ネタばれ有り】今回の問題点、ウッディの取った最後の行動について
ここからは完全にネタバレになりますので、まだトイストーリー4を鑑賞していない方は飛ばして下さい。
①ウッディの最後の行動とは?
賛否両論となっている問題のラストの「ウッディの行動」ですが、
正直そう聞いて、自分はもしかしてウッディが誰かをかばって死んでしまうのか?とかいろいろ考えてしまいました・・
結論、ウッディはアンディのおもちゃだった頃からの、「仲間達」と離れ、ボーと一緒に「誰かのおもちゃ」であることをやめる決断をします。
要は「自由に生きる」「どこにも所属しない生き方」を選択したわけです。このラストに対して「1~3を全否定しているじゃないか」と怒る人がいても当然だと思います。
②これまでのトイストーリーのテーマと今作のテーマについて
個人的には、3は「別れ」「自分のいるべき場所」がテーマになっているのかなと思っています。
長年アンディの成長を見守ってきたウッディたちおもちゃは、アンディの母親と同じように彼の成長を見守ってきたわけですから、最後にボニーへおもちゃを譲るシーンは、「親として旅立つ子供を思う気持ち」と、「おもちゃのあるべき場所を思う葛藤」という二重の感動がありました。
3は最終的にアンディのおもちゃたちの新しい「いるべき場所」がボニーのところだったわけなので、今回の4を観て冒頭から乱雑に扱われるウッディの姿や、1の頃に逆戻りしてしまったかのようなバズの言動。更にメインのメンバーが全然出てこないことに怒っている人がいるのも確かに気持ちはわかります。自分もちょっと動揺しました。笑
ただ、今作のプロデューサーがこう言っていて
「3でアンディの物語は終わりました。しかし、トイストーリーはウッディの物語です」
「自分の役目が終わった人がその後どのように生きていけばいいのか?という物語です」
要は今作は「セカンドライフ」がテーマになっているわけですよね。ウッディ達が訪れるアンティークショップの店名が「セカンドチャンス・アンティーク」なのもその象徴かもしれません。
③これはウッディの物語
4に対して怒っている方は共通して「3」が完璧だっからこれ以上観たくなかったということだと思うのですが、それもよく理解できます。
ただ、作り手が言うようにアンディの話が終わっただけであって、「ウッディの話は続いている」わけですよね。
そうなると、今作4のラストはアレ以外考えられないんじゃないかなと私は思います。
具体的に説明すると、例えばウッディ達はもう一度別の持ち主のところにみんなで行ければよかったのでしょうか?それは3と一緒の話になってしまいますよね。
ウッディは今まで仲間の為を思って行動してきたのに裏切られたという人もいますが、「ウッディは自由に生きてはだめなの?」ウッディもボーのように広い世界に出てみたいという気持ちが前からあったかもしれない。
そう思えたのが、実は4では持ち主であるボニーがウッディと遊んでいるシーンというのはありません。結構ショックでした。これまでと同様に親目線でウッディはボニーに尽くします。
物語の中盤、ウッディがフォーキーを助けるために仲間を危険にさらしてしまうシーンで「俺にはこれしか無いんだよ」と言い放つシーンがあります。
このセリフが、今までリーダー的に振る舞っていたウッディも実はどこかで、仲間を助けることが自分の存在意義を証明するための行動で、しかもそれらを全て自覚している行動だったのではないか?
と思えたのです。
そう思うと、切なすぎて涙が止まらなくなりました。
ウッディだって自由に本当は生きたいんだ。
それを許すと「おもちゃが自由意志を持った」「幽霊だ」などの批判が出てきてもおかしくなさそうですが、あくまでフィクションですからね。
僕は、ウッディの物語として動き出した4は1-3とは別物で、「セカンドライフ」を生きることを選んだウッディの物語として全然受け入れられました。おそらくこれで本当に最後になるだろうしね。
確かに、今までの仲間たちとの「別れ」は切なかった。でもこれから続くであろうウッディとボーの冒険を僕は応援したいなと思いました。
7.ざっくり一言、映画レビュー
世間の評価は気にするな、とりあえず劇場へGo!!
ということを言いたいですね。仮に結末が気に入らないとしてもピクサー映画のクオリティは年々進化していて映像を観ているだけでも十分満足できるし、
笑えるシーンもたくさんあって一定水準は完全に超えていますよ!
周りの声に流されずに、自らの目でジャッジをしてきて頂きたいです。
8.まとめ
トイストーリーは3以降に結構OVA(ビデオオリジナルの作品)が出ていますが、あまり観ていません。それも含めてもう一度トイストーリーを見返したくなりました。
子供も小さいので一緒に鑑賞してみようかな?
以上、ひょっとこでした!(@tatsu_uctv)
7月12日より公開中のトイストーリー4を鑑賞してきました。