皆さんこんにちは、ひょっとこです。(@tatsu_uctv)
今日は6月21日(金)より公開中の湯浅政明監督最新作「きみと、波にのれたら」を鑑賞してきましたので徹底レビューしていきます。
湯浅監督といえば、クレヨンしんちゃんの映画やドラえもんの原画などを担当されていたみたいなんですが、正直あまりアニメに詳しくない為、存在を知りませんでした。
そんな私が湯浅監督のアニメにどっぷりハマったのは監督2作目である「夜は短し歩けよ乙女」を見たことがきっかけですね。この映画をnetfrixで見た時はぶっ飛ばされましたね。
なんだ、このドラッキーな映画は。
こんなアニメ見たことない。
そんな印象を受けて3作目の「夜明け告げるルーのうた」も鑑賞したらこれも素晴らしい色彩の映画なうえに、湯浅節炸裂の描写。主題歌と吉田玲子さんの脚本の素晴らしさにラストは落涙させられました。
そんなこんなで、完全に湯浅監督の映画のファンになってしまった私は今作「きみと、波にのれたら」が公開されると聞いて首を長くして待っておりました。
きみと、波にのれたら
いやぁ。なんて切ない映画なんだ。前半のバカップルシーンは、ボンクラサブカル男子である私にはキラキラしすぎていて辛かったですが、それが後半の切なさを際立てる。
湯浅監督の作家性は確かに抑えめだけど、要所に隠しきれない湯浅節を感じました。特にラストはザ湯浅。 pic.twitter.com/vqSLxM96h1
— ひょっとこ@しがないサブカルリーマン (@hyottoko_games) 2019年6月21日
きみと、波に乗れたらを観てから一夜。
完全に爪痕を残されましたね。
湯浅監督映画って、いつもぶっ飛んだ描写や世界観、色彩が特徴的ですが、今回は世界観はかなり抑えめだったものの、夕方のマジックアワーの空の淡い色合いとか、水の描写とか花火とか、すごく綺麗でした。
最近のアニメすごい。
— ひょっとこ@しがないサブカルリーマン (@hyottoko_games) 2019年6月21日
目次
1.「きみと、波にのれたら」のあらすじ
引用:映画.com
「夜明け告げるルーのうた」でアヌシー国際アニメーション映画祭の最高賞(クリスタル賞)、「夜は短し歩けよ乙女」で日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞するなど、手がける作品が続々と高い評価を受ける湯浅政明監督が、海辺の町を舞台に繰り広げられる青春ラブストーリーを描いたオリジナルの長編アニメーション映画。サーフィンが大好きで小さな港町に引っ越してきた向水ひな子は、町で起こった火事騒動をきっかけに消防士の雛罌粟港(ひなげし・みなと)と知り合い、恋に落ちる。2人は互いにかけがえのない存在になっていくが、ある時、海で溺れた人を助けようとした港が命を落とし、そのショックでひな子は、大好きだった海を見ることすらできなくなってしまう。そんなある日、ひな子が2人の思い出の歌を口ずさむと、水の中に港が現れる。再び港と会えたことを喜ぶひな子だったが……。主人公・港の声を声優初挑戦の片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、ひな子を川栄李奈が担当。脚本は「夜明け告げるルーのうた」「映画 聲の形」などを手がけた吉田玲子。
引用:映画.com
-予告-
引用:YouTube
2.「きみと、波にのれたら」の見どころ
1.フード演出が素晴らしい
2.誰でも楽しめるデートムービー
3.曲が耳に残る
4.海や空のアニメーションが綺麗
5.キャラ魅力的。特に洋子ちゃん。
①フード演出が素晴らしい
▶️オムライスには何をかける?
「朝まで会議になる内容ですよ、これは!」と一同考え始めるが・・・結果は⁉️
\ケチャップ派/#伊藤健太郎 #松本穂香 #湯浅政明#きみと波にのれたら #きみ波 pic.twitter.com/CWSQi6sirE
— 映画『きみと、波にのれたら』【公式】 (@kiminami_movie) 2019年6月22日
SNSでも話題になっていますが、今作は「フード演出」にやたら気合が入っているように感じました。劇中、主人公の好物ということで何度も「オムライス」が出てくるんですが・・・これがめちゃくちゃうまそうなんですよ。
変な話ですが、「本物よりうまそう」と感じてしまう程、デフォルメされたオムライス描写で、めちゃくちゃオムライスが食べたくなります。空腹時に鑑賞するのは避けたほうがいいかも。
コーヒーは焙煎したて、挽きたてほど、ガスが出てよくふくらむんです
ドリップコーヒー created by 映画「きみと、波にのれたら」【公式】 https://t.co/Pla9TBrXDx #きみと波にのれたら #きみ波 #きみ泣き pic.twitter.com/w68ZhKRPu4
— 湯浅政明 NO CURRY NO LIFE (@masaakiyuasa) 2019年6月16日
オムライスだけではなく、コーヒーを淹れるシーンもめちゃくちゃ美味しそうなんです。
劇場で見ると、コーヒーを淹れる時の「音」もかなりリアルに再現されているなというふうに感じましたね。コーヒーを淹れるのをこだわりたくなりますよ!
②誰でも楽しめるデートムービー
湯浅監督の映画を私なりに一言で表現すると
1.色彩が豊か
2.奇抜な画の動き
3.ぶっ飛んだ世界観
が特徴だとおもいますが、今作はそれらの要素が「かなり抑えられています」
これは監督もおそらく意図的に、幅広い層の人に作品を見てもらいたいという思いから行っていると思うのですが、それが理由で今作は賛否両論となっているみたいですね。そこに乗れるかどうかでだいぶ評価は分かれるでしょう。
湯浅監督といえば、
↑こんなのだったりとか
↑こういうのを期待してしまいますが、ほとんどそういう描写はありません。
とても「切ないラブストーリー」となっているので、デートで見に行っても全然問題ない作品かなと感じました。
③曲が耳に残る
私、普段ほとんどEXILEの曲は聞くことがなく、所謂「イケててる人が聞く音楽」という固定観念を持っておりました。
でも固定観念は思考を停止させて良くないですね。実際に今回の主題歌にもなっているBrand New Storyという曲が劇中何度も繰り返し歌われるのですが、すごく耳に残るメロディで思わずこの映画を見終わった帰路、鼻歌を歌ってしまいました。
湯浅監督は前作「夜明け告げるルーのうた」でも斉藤和義さんの「歌うたいのバラッド」という曲をとても効果的に使っておりましたが、
曲のチョイスや使いどころが上手な監督さんだなと改めて感じました。
④海や空のアニメーションが綺麗
今作は前作「夜明け告げるルーのうた」同様に「水」にまつわるシーンがたくさん出てきます。
まるで魔法のような「無重力」のような水の描写など、湯浅監督節が要所に感じられました。
もうひとつ感じたのが、マジックアワーの淡い空の感じが個人的には心地よかったことです。
透き通るような青い空の映像も良いですが、個人的には夕方の空のシーンに陶然としてしまいました。
⑤キャラ魅力的。特に洋子ちゃん。
「きみと、波にのれたら」
世のオタクで山葵と洋子ちゃんの関係性を好きじゃない奴いないでしょ(クソデカ主語)
てか洋子ちゃん、みんな好きでしょ pic.twitter.com/x8rHRPzIbu— バードック (@nashhoward1312) 2019年6月21日
主人公、港の妹「洋子」が最高のキャラですね。
ツンデレ感もたまらないし、ひな子とのデコボコなやり取りでちょいちょい笑えるシーンもあったり。オススメキャラの一人です!
葵とひな子との三角関係もヒリヒリしてよかったです。
3.ざっくり一言、映画レビュー
この映画を一言で表現するならば、
「それって妄想?現実?でも大切な人失ったらそうなっちゃうよね」映画でした。
正直言うと、「難病もの映画」とか「大切な人死んじゃう映画」が個人的にあまり好きじゃなくて・・・
だってそりゃ悲しいに決まってんじゃん!!っていうね・・
今作もラストとか切なすぎてどうしてくれんだよ!ってなりましたね。ぶっちゃけ。
せっかく主人公が成長できた!と思った後にまた大切な人を思い出させるよなシーンが付いちゃったりして。
そういう意味で、湯浅監督節はあまり感じられないかもしれませんが、確実に爪痕を残される映画でしたね。ちょっと苦言を書いてしまいましたが、個人的には大満足の一本でした。
4.まとめ
映画レビューサイトでは賛否両論の今作ですが、人の意見など気にせずにまずは劇場に足を運んでみて下さい!海や、空、花火の描写など、アニメーションのクオリティもすごいですし、個人的には「消防士」の描かれ方がリアルでとても勉強になったりもしました。
湯浅監督ファンもそうでない方も、誰が見ても楽しめるアニメ作品に仕上がっていると思います!
オススメです!