修羅雪姫 怨み恋歌の感想レビュー。前作とは雰囲気が全然違う作品。

映画/ドラマ レビュー
皆さんこんにちは!タツです!(@tatsu_uctv)
今回は、修羅雪姫 怨恋歌をご紹介します!


1.修羅雪姫 怨み恋歌 あらすじ


引用:IMDB

“修羅雪姫”シリーズ二作目。無実の罪で惨殺された父母の怨みを背負った修羅の子が、その仇を討ったあと明治時代の政治的混乱にまきこまれ、再び紫紺の蛇の目傘の仕込み刃で華麗に舞う。脚本は「修羅雪姫」の長田紀生と大原清秀、監督は「赤ちょうちん」の藤田敏八、撮影は鈴木達夫がそれぞれ担当。

1974年製作/89分/日本
配給:東宝[/aside]

引用:映画.com

2.予告動画

引用:YouTube

3.各映画レビューサイトのレビュー

→2020年7月20日現在

4.タツの総評

①クライテリオンコレクションの購入は必須!!

修羅雪姫1作目から立て続けに鑑賞。前作同様クライテリオンコレクションのバージョンで鑑賞しましたが、やっぱり映像がキレイ。これめっちゃオススメです。現在日本で購入できるブルーレイソフトはこのクライテリオンコレクションのバージョンしか存在せず、1作目とセットになっているのでかなりお得なソフトだと思います。

映像のアップデートは凄まじく、40年以上も前の作品とは思えないほどでした。パッケージもオシャレなので是非クライテリオンコレクションのブルーレイの購入をオススメします!

②1作目とは明らかに雰囲気が違う作品

引用:IMDB

あまり評判が良くない今作ですが、全然面白いですね。ただ1作目とはテイストがまったく違うので面食らう人も多いかも。雪の登場シーンも1作目に比べると少ないような印象を受けました。そもそも彼女の個人的な復讐は既に1作目で済んでいるのでいったいどうなるのかな?とは思いましたが、まさかの全然違う話になっていて、これはこれで楽しめました。

伊丹十三演じる徳永乱水の家にお手伝いさんとして潜入する際には、笑顔を見せたりセクハラに対してキャッ!なんて声を出してみたりと、前作では一切見せなかった「女性らしい顔」を見せる梶芽衣子演じる修羅雪姫。自分の個人的な復讐から、誰かの為に戦うことにテーマ自体が変わっているのも、今作はより人間味が出ていて好印象でした。

③脇役が良すぎて、雪より目立っているような・・・?

引用:IMDB

脇役も結構良くて、まずなんと言っても原田芳雄。この人若い時こんなに渋いイケメンだったんですね。ただこの顔で医者ってのはなかなか無茶な設定ですね。笑 特警の長官:菊井精四郎を演じる岸田森さんの常軌を逸した佇まいも素晴らしかったです。眉毛が無くて顔真っ白で長髪。そしてとにかく冷酷非情なキャラってここまで見るからに悪そうな悪役ってここ最近の邦画では見かけなくなりましたよね。部下の蜍という言葉がしゃべれないキャラを演じる南原宏治も気味悪くて最高でしたね。ちなみにこの蜍というキャラがしゃべることができないという事を逆手に取った嫌~なシーンもありました。

引用:IMDB

そして伊丹十三が最高ですね。不勉強で、この人は映画監督のイメージが強かったのですが、元々俳優さんなんですね。タンポポに代表されるように今ではなかなか見られないような性的描写から、明らかに伊丹十三は変態だ!と思ってはいましたが、今作でも謎に長い濡れ場シーンがあったり、「私はスケベでねぇ」なんてセリフがあったので、この時からどっちかというとそういう気質がにじみ出ていたのかなと感じました。

前作以上の血しぶきや、丸山警部が目をつぶされるシーンなど、40年以上も昔に作ったとは思えないスプラッター描写も健在!丸山警部が残った目をつぶされるシーンもタランティーノがキルビルでオマージュしていましたね。(キルビル2でエルが残った左目をつぶされるシーンがありましたね)今作からもタランティーノが影響を受けていることが伺い知れました。

梶芽衣子さんにハマってしまったので、女囚サソリシリーズも観てみようかなと思います。

5.まとめ

以上、修羅雪姫 怨み恋歌のご紹介でした!前作とはまた違う味わいのある作品で、これはこれで楽しむことができました!クライテリオンコレクションなら1+2でセットで購入することができるので、是非セットでの鑑賞をオススメします!以上、タツでした!(@tatsu_uctv)