他にも名作が多いから、これから初めて見られるなんて羨ましい!
今作は個性的なキャラクターが多かったけど、特にお父さんが好きだったなぁ
パク家のお母さんと娘は美人だったね!
キャラについてもそうだけど、先の読めないジェットコースターのような展開についても終わった後に語り合いたくなるような内容だったね!
先がまったく読めない内容だったよ!
ということで今回は、見事2020年度のアカデミー賞の作品賞、監督賞、脚本賞、国際映画賞の4冠達成!!韓国映画「パラサイト 半地下の家族」のついてご紹介致します。
作品賞パラサイト取ったーー!!!すごい!! https://t.co/EIQfaO0vB2
— タツ@サラリーマンYouTuber (@hyottoko_games) February 10, 2020
目次
1.パラサイト 半地下の家族のあらすじ
「殺人の追憶」「グエムル 漢江の怪物」「スノーピアサー」の監督ポン・ジュノと主演ソン・ガンホが4度目のタッグを組み、2019年・第72回カンヌ国際映画祭で韓国映画初となるパルムドールを受賞した作品。キム一家は家族全員が失業中で、その日暮らしの貧しい生活を送っていた。そんなある日、長男ギウがIT企業のCEOであるパク氏の豪邸へ家庭教師の面接を受けに行くことに。そして妹ギジョンも、兄に続いて豪邸に足を踏み入れる。正反対の2つの家族の出会いは、想像を超える悲喜劇へと猛スピードで加速していく……。共演に「最後まで行く」のイ・ソンギュン、「後宮の秘密」のチョ・ヨジョン、「新感染 ファイナル・エクスプレス」のチェ・ウシク。
引用:映画.com
2.予告動画
引用:YouTube
3.タツの総評
コメディ?サスペンス?ホラー?と思ったら社会派映画?
あらすじを一切見ないで鑑賞したので、「いったいこの映画はどこに連れて行くんだ?」という感じのジェットコースター映画となっていました。個人的にはなるべくあらすじを頭に入れずに鑑賞したほうが、まったく先の読めない展開に翻弄される楽しさがあると感じました。というと、この記事を読んでもらえなくなりそうなので複雑なのですが・・・
監督は、「殺人の追憶」や「母なる証明」、最近では「スノーピアサー」やネットフリック映画で話題を呼んだ「オクジャ」など、ハリウッド俳優を招いてのビックバジェット映画が続いていたので、今作は久々の韓国の現代を舞台にした作品となっておりました。
監督の作品は、社会的なテーマを踏まえつつしっかりエンターテイメントとして楽しめる映画が多いのですが、スノーピアサーやオクジャのような若干SFチックな内容よりも、このくらい現代的な舞台設定の方が食い合わせが良いような気がしています。
引用:映画.com
更に今作は社会的なテーマとして抽象的では無くより具体的に、韓国や世界が抱えている問題(特に貧困について)を打ち出している点がわかりやすい上にズシンとくる内容になっていたと思います。
とはいえ、小難しい映画ではまったくなく、特に序盤から中盤にかけては監督の得意とするブラックユーモアに満ち溢れた作品になっていて、私もクスクス笑ってしまいました。
自分が住んでいる地方の映画館では、まず劇場が満席になることが無く、最近だとスターウォーズ EP7フォースの覚醒以来そんな経験をしていなかったのですが、久しぶりの劇場満席を味わい、劇場全体から聞こえる笑い声も相まって最高の映画体験をすることができました。
よって個人的には100点満点です!
4.見どころ
引用:映画.com
・またアイツらに会いたい!キャラの個性が最高!
・ハラハラするんだけど、バカバカしい!
・先が読めない展開に翻弄される
・フード描写が良い
・他人事ではない、韓国が抱える問題
①またアイツらに会いたい!キャラの個性が最高!
今作の最大の魅力は、半地下で生活するキム家と、岡の上に住むパク家。その両家のキャラがとても魅力的なこと。主人公であるキム家に感情移入する作りにするなら、パク家側をもっと嫌な奴らとして描くこともできたはずなのに、どちらもすっとぼけたキャラクターで、寄生する側もされる側もめちゃくちゃ個性的だし「いいやつら」なんです。
その他、脇で出演する俳優陣も面白い。ちなみに余談ですが家政婦役の「イ・ジョンウン」さんは監督の前作である「オクジャ」でオクジャの声を担当していた人らしく、監督の信頼も厚い女優さんなんですね。今作でもかなりキーとなるキャラクターを演じておりました。
個人的に特にお気に入りのキャラクターは、ポンジュノ監督と4度目のタッグとなるソン・ガンホが演じるお父さん役。
序盤はちょっと抜けていてあまり頼りないお父さんという感じ。それはそれで笑えるのですが、終盤にいくに連れて家族への思いや、ある大事件を前に見せるなんとも言えない表情など、名演が光ります。
タクシー運転手など、ソン・ガンホ出演作でまだ未見となっている作品もあるので、他の作品も見たくなりました。
それから、丘の上に住むパク家のお母さんもいいキャラしてます。そして美人!演じるのはチョ・ヨジョン。ちょっと黒木瞳似。他の映画を見たことがないのですが、これまた最高の演技でした。この天然キャラが嘘くさくないからこそ今作は成り立っていると言っても過言ではないでしょう。
パラサイトはそれぞれのキャラクターが個性的でとても魅力的だった。
特に好きなのは、ソン・ガンホ演じるお父さん。序盤の頼りなくてぽやーんとした演技、中盤のコメディリリーフな役回り、終盤ではかなりシリアスな役まで、さすがベテラン俳優と感じさせられる名演。
タクシー運転手も観たい! pic.twitter.com/jfAyxToVYK
— タツ@サラリーマンYouTuber (@hyottoko_games) February 2, 2020
②ハラハラするんだけど、バカバカしい!
ミッションインポッシブルのように潜入シーンでハラハラするような映画が観たい人はきっと今作も楽しめるはず。潜入シーンやハラハラさせられるシーンが満載です!
ただ、それらのスパイアクション映画と決定的に違うのが、バカバカしいこと。
やってることは、めちゃくちゃドタバタコメディ的な内容なのに、派手な演出とBGMで盛り上げてくるところが逆に笑えます。今作はよくドリフのコントのような展開だと言われていますが、まさにそんな感じ。実際今作の舞台である、豪邸はこの映画の為に建てたセットらしいので、少し大掛かりなドリフコントといった感じですね!
バレるかバレないかサスペンスにハラハラしつつ、笑える。不思議な映画でした。
『パラサイト』高級住宅の見取り図 pic.twitter.com/xBlCvOze9l
— 🎞️なごみ (@mt_nagomi) February 8, 2020
②先が読めない展開に翻弄される
ドタバタアクションシーンは素晴らしい演出でしたが、今作は脚本も素晴らしいです。アカデミー賞脚本賞受賞も納得の内容でした。私はあらすじを一切知らない状態で今作を鑑賞したこともあり、いったいこれはどんな話なんだ?どこに物語は進むんだ?と、とても翻弄されました。
特に中盤以降は急に緊張感のあるシーンが増えたりして、序盤のテンションとガラッと作品の印象が変わることから、思わず隣にいた嫁と顔を見合わせてしまいました。
なかなかここまでグラグラさせられる映画は珍しいと思うので、なるべく予習しない状態で鑑賞することをおすすめします!
④フード描写が良い
引用:映画.com
最近思いついた説なのですが、うまそうな飯が出てくるとか、うまそうに飯を食うシーン。しかも食べるというよりは、貪り食うシーンがある映画、だいたい面白い説というのがあると思っていて、最近見た映画だと「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」でも、ドッグフードですらなんか汚いのにうまそうに見えてしまうシーンがあったり、マティーニが飲みたくなるシーンがありました。
邦画だと、「岬の兄妹」の中盤でジャンクフードをこれでもかと口に詰め込むシーンも、なんか汚いけどうまそうに見える魅力的なシーンでした。そんな感じで、飯をうまそうに食らうシーンがある映画は面白いことが多いように思うのです(個人的な意見)
今作も、半地下に住む家族が食べる食事や、後半に出てくるジャージャー麺など、ジャンキーなのになぜかうまそうな飯がたくさん出てきます。フード描写も注意して見てみてください!
④他人事ではない、韓国が抱える問題
ソウル市街には、その昔北朝鮮からの攻撃に備える為の防空壕がたくさん存在したらしく、それらを改造して住居にして安く貸し出しているのが今作にも出てくる半地下住居というもの。安いと言っても3〜4万くらいするみたいですけどね…
韓国は非正規雇用者の割合が36%をしめており、半地下住居に住む人が80万人もいるらしいんです。貧困の度合を図るジニ係数も0.36と非常に高く、今作はそんな貧富の差についてをテーマに取り上げた作品です。
引用:映画.com
半地下は下水道よりも低い位置にフロアが来るので、トイレ(便器)の場所が部屋の天井に近い位置に設置されていたり、日がさす窓も高い位置にあるので部屋の中がかび臭く衛生的にもよろしくない家だったりするわけなんです。
そんな環境に住むなんて絶対に嫌ですよね・・・でもこの状況、実は我々日本人も、他人事ではありません。
日本の非正規雇用率というのは37%で、ジニ係数も0.34と数字だけ見るとほとんど韓国と大差ないのです。日本でも昨年万引き家族という映画が作られたように、貧困の問題は韓国だけではなく、もはや世界的な問題なんですね。
韓国は非正規雇用率が36%で、ソウル市でも家賃4万円の、半地下に住むしか無い人達がたくさんいるという貧富の差問題を、わかりやすく扱ったパラサイト。
日本の非正規雇用率も37%で、貧困の差を表すジニ係数なるものも、日本0.34で韓国が0.36と近い物があるので、他人事では無い内容だった。
— タツ@サラリーマンYouTuber (@hyottoko_games) February 2, 2020
5.SNSの声
よく受賞歴入れるポスターみるけどもしパラサイト半地下の家族が受賞した内容入れたらこうなるらしい(笑)カオスw… pic.twitter.com/vLB1jDnklo
— Minさん (@minsan_cosme) February 12, 2020
細かいディティールにまでこだわっていますねー。
ポンジュノ監督は性格はとてもディテールです。そのうちの1つをお話しすると、パラサイト映画にビールを飲むシーンが出てきます。ここでは”貧しい”家族なので、韓国で一番安いフィルライト(FiLite)を飲みます。特に御摘まみもありません。僕の家の近くのマート基準に一缶に980ウォン(98円)です[355ml] pic.twitter.com/rUQxK1EXJI
— キーフレーム (@Whany2517) February 12, 2020
パラサイト組の集合写真が幸せすぎる🥺
本当におめでとうございます。
今日仕事終わりに4回目観に行きます🍑#Oscarshttps://t.co/pecDb3YV7h pic.twitter.com/bUPfc20kvW— DIZ (@DIZfilms) February 12, 2020
パラサイトのポスターのボールChromeと変えてもバレない説 pic.twitter.com/98Eq1JKqdb
— コンドロイチン (@chondroitin1212) February 12, 2020
6.まとめ
以上、パラサイト半地下の家族についてのご紹介でした。2020年度のアカデミー賞で快挙を成し遂げた今作!上映スケジュールも追加になっているようなので、是非劇場で鑑賞して頂きたいです。ちなみに個人的には、作品賞ノミネート作品の中でもトップクラスに好きな作品だったので、今回のアカデミー賞作品賞受賞は自分のことのように嬉しかったです。
以上、タツでした!(@tatsu_uctv)
今回は、今年度のアカデミー賞で見事4冠を達成!絶賛上映中の
「パラサイト 半地下の家族」についてご紹介します!