面白かった??
どストライクな内容だった。
これがもうアツい物語になってるんだよ!!
個人的には今年度のアカデミー賞作品賞ノミネート作品の中でも
1、2を争う面白さでした!!
1.フォードVSフェラーリあらすじ
マット・デイモンとクリスチャン・ベールが初共演でダブル主演を務め、1966年のル・マン24時間耐久レースで絶対王者フェラーリに挑んだフォードの男たちを描いたドラマ。ル・マンでの勝利を目指すフォード・モーター社から依頼を受けた、元レーサーのカーデザイナー、キャロル・シェルビーは、常勝チームのフェラーリ社に勝つため、フェラーリを超える新しい車の開発と優秀なドライバーの獲得を必要としていた。シェルビーは、破天荒なイギリス人レーサーのケン・マイルズに目をつけ、一部上層部からの反発を受けながらもマイルズをチームに引き入れる。限られた資金と時間の中、シェルビーとマイルズは力を合わせて数々の困難を乗り越えていくが……。シェルビーをデイモン、マイルズをベールがそれぞれ演じる。監督は「LOGAN ローガン」「ウォーク・ザ・ライン 君につづく道」のジェームズ・マンゴールド。第92回アカデミー賞で作品賞を含む4部門でノミネートされ、編集賞と音響編集賞の2部門を受賞した。
引用:映画.com
2.予告
引用:YouTube
3.タツの総評
90/100点
とにかくアツかった。スポコン映画の傑作がまたきちゃったといった感じ。男の泥臭い、いや今作は油臭いとでも言いますか、とにかくアツい物語が展開します。ちなみに今作は主人公ケン・マイルズの妻以外、女性の主要登場人物がいません!それぐらいむさ苦しい映画です!笑 第94回アカデミー賞では、作品賞を含む4部門にノミネートされ、見事「編集賞」「音響編集賞」を受賞しました!
引用:映画.com
1960年代に、大衆車を量産するフォードが、それまでの会社のイメージを一新すべく、その当時中流階級の若者の間で流行していたスポーツカーを売る策を練る。そして、ル・マン24時間耐久レースの絶対王者フェラーリに挑戦することに決めた男たちの物語です。
個人的に、同監督の映画「3時10分、決断のとき」は西部劇の中でもオールタイムベストにも入るほど好きな作品です。男の友情、絆、誇りについての物語で、ラスト数10分はアツい男たちの戦いが描かれていました。さらに、父と子の物語にもなっており、子を持つ親としてはとてもぐっとくる内容となっておりました。
今作フォードVSフェラーリも、テーマや雰囲気が「3時10分、決断のとき」に似ているなと思いました。
例えば今作の主人公、ケン・マイルズも3時10分の主人公ダンと同様、退役軍人で貧しいながらも自営で仕事をしている点や、同じく息子と父親の話にもなっていたり、形は違えど二人の男の友情の話にもなっていたかなと思いました。きっとジェームスマンゴールド監督の好みの題材なのでしょう。
更に今作は、男たちの泥臭い映画を撮ることで大変定評のある、マイケルマン監督が製作に携わっているではないですか!そりゃー渋い話になるに決まっていますね。
よくあるレース映画というのは、だいたいが主人公たちが1位でゴール、イェーイみたいな感じでラストに派手な感動を持っていきそうなものですが、そんな下品なラストではないところも個人的には好みでした。もちろん史実を題材にしてるからあまり味付けできないという理由もあるとは思うのですが、脚色部分も今作は上品なんだよなー。
とにかく最高の映画でした!!おすすめです!!
4.見どころ
引用:映画.com
・爆音!レースシーン迫力!
・ケン・マイルズ似すぎ。
・タイトルに偽りあり!
・サントラも良い!
①爆音!レースシーンの迫力!
引用:映画.com
監督は今作を観ている人の心により響き、レースの世界観を味わってもらうためにデジタル技術を極力使わない撮影方法を撮っています。実際の車にカメラを固定して、レースと同じくらいのスピードで車を走らせて撮影しているというんだから驚きです。
インタービューでそのほうが、重力や振動による俳優の演技もより説得力が増すと監督や撮影監督が語っているように、実際のレースシーンの映像は迫力満点。音もめちゃくちゃ爆音です!
更に、ル・マンのコースについても、現在のコースがだいぶ当時の風景と変わってしまったこともあり、再現コースを作り直したりと、当時の雰囲気を徹底的に再現。おそろしいこだわりぶりですね。
こんだけこだわっていれば、アカデミー賞「編集賞」「音響編集賞」を取るのも納得です。これはIMAX上映で見たかったー・・・ブルーレイが販売されたら撮影シーンのメイキング映像も入りそうなので必ず購入します。
②ケン・マイルズ似すぎ。
映画を見終わってから、ケン・マイルズについて調べてみてまず驚いたのが、クリスチャンベールのケン・マイルズ役がめちゃくちゃ似ていること。役作りで体重の変動がものすごいことでも有名なクリスチャンベイルですが、今回はどちらかというとガリガリのマシニスト系の方でした。毎回体重変動が凄すぎるから、体に悪くないか心配になっちゃいますね。
ケン・マイルズは職人気質で、誰よりも車に詳しくて車を愛していたことが伝わってきて、「頼れる男」といった感じですね。レーサーとしての腕前も素晴らしく、常に冷静な判断ができるところがかっこいいです。そのほかにもメカニックのチームがいるのですが、彼らの活躍ももっと見たかったなと思ったりもしました。
不勉強で、ケンマイルズについてもキャロルシェルビーについてもあまり知らなかったので、この機会にいろいろ調べてみたいなと思いました。Amazon Prime Videoで24時間戦争というル・マン24についてのドキュメンタリー映画を見ることもできるので是非鑑賞してみたいです。
③ タイトルにい偽りあり!
前述した通り、今作はル・マン24時間耐久レースで絶対王者だったフェラーリにフォードが挑む話にはなっていくものの、そもそも主人公の2人はフォードの人間ではありません!さらに、フォード社に協力して戦いを挑むものの、最終的にはそのフォードが敵になっていきます。なので、フォードVSフォードまたはフォードVSはみ出し者というような内容の映画になっていきます。
フォードの重役連中が本当にどうしようも無いんですよ・・とくに今作の事実上の悪役的なポジションとして描かれる副社長のレオにはイライラさせられますね。その演技が憎いからこそ後半のカタルシスはやばかったです。
それから、マスタングの開発責任者で後のフォード社の社長になるリー・アイアコッカを演じるジョンバルサーンの演技も素晴らしかった。一応重役として社長やその周りとうまく立ち回りながらも、実は主人公たちを陰で応援してくれているのが、セリフではなく表情一発でわかる演技。名演でした。
それにしてもこんな事実があったなんて全然知らなかったなぁ。
④サントラも良い!
サントラもなかなか良くて、60年代のノリのいいロックンロール、特にガレージパンクが多いです。
更にマルコ・ベルトラミとバック・サンダースによる映画のスコアもインタビューによると、意図的にガレージパンクの独特な歪んだギターの音を取り入れているとのことで、60年代の時代感を象徴するような音楽が流れるのが印象的。
所々に挟まれるBGMもアンビエントな曲も個人的にはツボでした。
5.まとめ
以上、フォードVフェラーリでした!
第92回アカデミー賞の「編集賞」「音響編集賞」も受賞した今作。既に公開規模がだいぶ縮小してきていますが、是非劇場であの爆音を体験して頂きたいです!!今作が気に入った方には是非「3時10分、決断のとき」もオススメなので見て頂きたいです。タツでした(@tatsu_uctv)
フォードVSフェラーリについてYouTubeでも語っておりますのでよろしければこちらも見てみて下さい↓↓
今日は、今年度のアカデミー賞で編集賞と音響編集賞を受賞しました、
フォードVSフェラーリについてご紹介していきます!