怖いだけじゃなくて、とにかくビックリするシーンが多いのよ。
ぴょんぴょん跳ねてたもん。
ということで、ITの最新作を劇場にて鑑賞してきました。
公開から少し時間が経っているので、軽くネタバレを含みながら感想をご紹介していきます。
前作「IT」は2017年の公開だったので2年ぶりの続編公開になりますね。
1作目はルーザーズの子供の頃の話がメインとなっており、今作は27年経ち大人になったルーザーズに再び「ペニーワイズ」が迫る!というお話になっております。
余談ですが、オリジナル版の映画は1990年の公開だったので、前作「ITそれが見えたら終わり」はペニーワイズが街に現れる周期と同じ、ちょうど「27年後」の公開となっていたりします。
オリジナル版は、上映時間が3時間となかなか長尺映画だったのですが、その中に子供編と大人編を詰め込んでいたので、正直大人編は尻切れトンボな印象を受けて不完全燃焼という感じだったのですが、なんと今作は大人編だけで3時間のたっぷりとした上映時間があるので、満足度はオリジナル版よりもはるかに高かったです。
では早速、ご紹介していきます
IT観てきました…
ホラー映画は大好きですが、極度のビビリでして、あまり映画館で観ることはないのですが、どうしても観たくて行ってきました。
怖いというよりビックリするシーンが多め。けどブラックユーモアたっぷりで何故か笑える。
そして、ラストは泣ける。
ありがとうルーザーズ。#IT pic.twitter.com/xGr3GWECXY— ひょっとこ@しがないサブカルリーマン (@hyottoko_games) November 30, 2019
目次
1.IT THE END~それが見えたら、終わり~あらすじ
スティーブン・キングの小説「IT」を映画化し、世界各国で大ヒットを飛ばしたホラー「IT イット “それ”が見えたら、終わり。」の続編にして完結編。前作から27年後を舞台に、ビル、ベバリーら大人になった「ルーザーズ・クラブ」の面々が、再び「それ」と対峙するさまを描く。小さな田舎町で再び連続児童失踪事件が起こり、「COME HOME COME HOME(帰っておいで……)」という、「それ」からの不穏なメッセージが届く。幼少時代に「それ」の恐怖から生き延びたルーザーズ・クラブの仲間たちは、27年前に誓った約束を果たすため、町に戻ることを決意するが……。大人になったルーザーズ・クラブの面々を演じるのは、ビル役のジェームズ・マカボイ、ベバリー役のジェシカ・チェステインら。監督は、前作から引き続きアンディ・ムスキエティが務めた。脚本も、人気ホラー「死霊館」シリーズも手がけるゲイリー・ドーベルマンが続投。
引用:映画.com
2.IT THE END~それが見えたら、終わり~予告
引用:YouTube
3.IT THE END~それが見えたら、終わり~みどころ
1ルーザーズの個性が素晴らしい
2ビル・ヘイダーのコメディリリーフなキャラが最高
3ペニーワイズのブラックユーモアが素敵
4他のスティーブン・キング原作作品へのオマージュ有り
5ホラー映画なのに泣ける?
①ルーザーズの個性が素晴らしい
引用:映画.com
「IT それが見えたら終わり」から27年後に、再び「IT」と対峙していくことになる“ルーザーズ”なのですが、前作はいわゆるジュブナイル映画的な内容で、スタンド・バイ・ミー、ET、グーニーズなどを想像させるような映画だったわけですが、ITの最大の魅力はその子供達が大人に成長した姿で再度出てくることだと思います。
1990年のオリジナルITもそのシーン自体はあったのですが、あまり深く描かれなかったのでかなり消化不良な内容でした。
引用:GOCK221B
でも今作では、どういう大人になったのか?そしてどのような人生を歩んできたのか?という描写がひとりずつ丁寧に描かれるので、“ルーザーズ”に感情移入しやすい作りになっていました。
ベバリーと、ベン、ビルの3角関係はいったいどうなっていくのか?
いがみ合いながらも本当は仲良しなエディとリッチーの大人になってからも抜群のコンビネーションもたまりません。
一人街に残り、取り憑かれたようにずっとITについて研究を重ねてきたマイクの人生を思うととても切ない。
かつてこれだけ多くの登場人物が出てきて、ここまで一人一人を丁寧に描けたホラー映画があったでしょうか?少々上映時間が長いですが、あっという間に終わってしまいますよ!
②ビル・ヘイダーのコメディリリーフなキャラが最高
ジェームスマカヴォイのカメレオン俳優ぶりも相変わらずすごいのですが、今作を影でしっかり支えていたのはビル・ヘイダー演じるリッチーというキャラクターなのではないかなと個人的には思っています。
ビル・ヘイダーのフィルモグラフィを見ると、無ケーカクの命中男、スーパーバッド童貞ウォーズ、スモーキング・ハイ、宇宙人ポール、などのコテコテのコメディ映画に出ているイメージが非常に強いです。
だいたいどの映画でもおふざけキャラを演じていることが多いのですが、最近はトイ・ストーリーやモンスターユニバーシティ、インサイド・ヘッドなど、アニメの声優を務めたり、多岐にわたる活動をされているみたいなのですが、ホラー映画への出演は今作が初めて。
引用:トーキョー女子映画部
案の定、おちゃらけたキャラクターを演じているんですが、過去のトラウマやペニーワイズと対峙する時の恐怖におののく演技や、危機的状況でも冗談を言っている感じがホラー要素を中和してくれて、自分のようなホラー映画の苦手な人でもビル・ヘイダーが画面に写っていると安心感がありました。ホラー映画やシリアスな映画のコメディリリーフ的な役回りがとても似合う俳優さんだなというふうに感じました。
ITといえば、マカヴォイの演技力はもちろん素晴らしかったのですが、ビル・ヘイダーのリッチー役が超ハマっていたと思う。
コメディ映画の印象しかなかったのですが、ホラー映画でもその存在感はすごく、彼が登場している時はとても笑える。
なんかやる気ない感じだけど、時々見える人間味が良い。 pic.twitter.com/GY4kKyZFuf
— ひょっとこ@しがないサブカルリーマン (@hyottoko_games) November 30, 2019
IT the endのルーザーズが中華料理店で再会するシーンでみせる、ビルヘイダーのジャバザハットのモノマネが超似ていて驚いた。
どうも彼はトーントーンの死ぬ時の真似も得意としているようです。
https://t.co/K7TmzcnPbH— ひょっとこ@しがないサブカルリーマン (@hyottoko_games) December 7, 2019
③ペニーワイズのブラックユーモアが素敵
引用:映画.com
やはりITといえばペニーワイズのブラックユーモアのセンスが魅力ですよね。今作もかなり悪趣味なユーモアシーンが多めです。怖いんだけど行き過ぎてて笑える絶妙なバランス。予告編でも使われていますが、ベバリーがかつて住んでいた家を訪れたときのおばあさんのシーンとかふざけすぎていて最高でした。
ペニーワイズって毛色は違いますが、エルム街の悪夢のフレディが夢の中で襲って来るときのブラックユーモア感に少し似ているかなと思いました。フレディも回を追うごとにどんどん殺し方がふざけていきましたからね・・・
あと前作で排水溝のところでビルの弟ジョージーをパックンした時に見せた強烈なシーンがあるのですが、今作はあの強烈な顔を数回拝めるのも見どころです。本当にぎょっとするようなシーンなので、ピエロが苦手な方や心臓が弱い方にはあまりおすすめできません・・・
④他のスティーブン・キング原作作品へのオマージュ有り
ITといえば、原作者がホラー小説家のスティーブン・キング。代表作として、キャリー、シャイニング、ペット・セマタリー、ミザリーなどがあるのですが、今作ではあの有名な映画「シャイニング」の有名なシーン、バスルームを斧でこじ開けたお父さんが「Here’s Johnny!」というシーンのオマージュシーンが含まれています。
IT the endの公開と同じタイミングで、スティーブン・キング原作のシャイニングの続編「ドクタースリープ」も日本では公開されており、スティーブン・キングファンとしては嬉しいですね。
ITには同じスティーブン・キング原作のシャイニングへのオマージュシーン、「 Here’s Johnny!(お客さまだよ!」があった。
まさか同じタイミングでスティーブン・キング原作のドクタースリープが公開になるなんて。
配給会社はどちらもワーナーなので意図的に公開日を近づけたのかな? pic.twitter.com/4uNG0HVwQS
— ひょっとこ@しがないサブカルリーマン (@hyottoko_games) December 1, 2019
⑤ホラー映画なのに泣ける?
スティーブンキングの原作小説のラストは、ルーザーズがお互いのことを忘れてしまうという内容になっており、非常に突き放した終わり方になっていました。では今作はどうだったかというと、「お互いのことを忘れない」という大きな設定変更があります。
人間は、嫌な記憶だったりトラウマだった過去の思い出はなかなか消すことができず、大人になってからも引きずるものです。それなのに残しておきたい「良き思い出」というのは、たくさんあるのに案外すぐに忘れてしまいますよね・・・
ルーザーズはそんな過去のトラウマと対峙し、決着を着けた上に原作とは違い良い思い出(ルーザーズの仲間との思い出)を忘れることなく生活を続けるという希望に満ちたハッピーエンドになっていたと感じました。
引用:映画.com
更に、ペニーワイズとの戦いが全て終わったあとに「スタンリー」からある手紙が届く新しい展開が追加されています。
これが悲しくもとても心あたたまるエピソードとなっており、スタンリーが何故自殺を選んだのかの理由が明白になり、彼の死が意味のあるものとなりました。
大人になった今こそ見ると、ラストはかなりグッとくる展開になっています。まさかホラー映画で泣いてしまうとは・・・
4.ざっくり一言、映画レビュー
ジュブナイルホラー映画の金字塔!極上のジェットコースタームービー!
3時間という尺を感じさせない緊張感!大人になった今見ると、自分の子供の頃を思い出して甘酸っぱい気持ちにもなれる不思議な映画です!
5.まとめ
以上、IT the endについてのご紹介でした。
1990年のオリジナル版の映画は観なくても大丈夫ですが、前作IT~それが見えたら終わり~だけは観てから鑑賞したほうが確実に楽しめると思います。
公開から少し時間が経ってしまったので、公開している劇場がだいぶ減ってしまいましたが、最近はブルーレイの発売もかなり早いので、是非ご覧になって見て下さい!
以上、ひょっとこでした。(@tatsu_uctv)
今日は、IT the endそれが見えたら終わりを見てきたので感想をご紹介します。