【ネタバレなし】傑作!映画ジョーカーの感想。その魅力をご紹介します。

映画/ドラマ レビュー

皆さんこんにちは!ユーチューバーでライターのタツです!(@tatsu_uctv)
いやー、ジョーカーめちゃくちゃ面白かったですね!!まさに狂気という感じ。
本当にね。ホアキンフェニックスの演技力もあって所々「コイツ怖い・・・」と思えるシーンもあったよね。
確かに。何をしでかすか分からない感じがあったよね。
今までのバットマン映画に出てきたジョーカーの中でも一番好きになってしまったかもです。

今日は10月4日より全国で公開がスタートした「ジョーカー」についてご紹介します。爆発的なヒットを飛ばしている今作は、日本国内だけみても公開からわずか5日間で興行収入10億円を突破。

動員数は68万人を超える大ヒット。また、世界66カ国でもNo1の興収で高い満足と衝撃の内容は折り紙付き。いったい何故ここまで「ジョーカー」はヒットしたのか?その魅力に迫ります。

詳しくジョーカーについてを調べたい方は映画秘宝2019年11月号が
めちゃくちゃオススメ。過去から今作までのジョーカーを全て網羅しています。


1.ジョーカーのキャスト

ジョーカーのスタッフと主要キャストは下記のとおりです。

○監督
トッド・フィリップス
○製作
トッド・フィリップス /ブラッドリー・クーパー /エマ・ティリンガー・コスコフ
○製作総指揮
マイケル・E・ウスラン/ ウォルター・ハマダ アーロン・L・ギルバート /ジョセフ・ガーナー /リチャード・バラッタ /ブルース・バーマン
○脚本
トッド・フィリップス /スコット・シルバー

○主要キャスト
役:アーサー・フレック/ジョーカー
演:ホアキン・フェニックス

役:マレー・フランクリン
演:ロバート・デ・ニーロ

役:ソフィー・デュモンド
演:ザジー・ビーツ

役:ペニー・フレック
演:フランセス・コンロイ

役:トーマス・ウェイン
演:ブレット・カレン

監督は「ハングオーバー」シリーズで有名なトッド・フィリップス。それ以外のフィルモグラフィを見ても、ほとんどの作品がコメディ映画。

個人的にオススメなのが「ロードトリップ」という2000年の作品です。浮気相手とのハメ撮り動画を誤って彼女に郵送してしまい、彼女の手に渡る前にそのビデオを取り返しに行くというバカな内容のロードムービーなんだけど、最後には主人公たちの成長とか、友情にグッときてしまう不思議な映画でした。

その他のコメディ映画も一貫して、「主人公たちの成長」「大人になるとは?」「友情」というようなテーマを扱う作風が魅力のトッドフィリップ監督なのですが、ジャンルのガラッと異なる今作で「暴力」と「狂気」に満ちた作風に挑戦しています。

主演のホアキン・フェニックスといえば2000年公開の「グラディエーター」の最低最悪な悪役の印象が強いですね。その他の作品も変わった役を演じることが多く、2013年の「her」では人工頭脳に恋をしてしまう男を演じたこともあります。あれもどんどん自分の内へ内へと入っていく内容でしたが、今作ジョーカーに通ずるところがありました。




2.今作にはバットマンが登場しない?

ジョーカーといえば、バットマンシリーズに登場する史上最悪のヴィランとして有名なキャラクターで、映画やコミックでも必ず「バットマンとセット」で登場していた悪役です。しかし、今作は「バットマン」が登場しないというのです。

アメコミ映画には必ずと言って良い「ヒーロー」と「ヴィラン」という構成が存在せず、「ジョーカー」が何故ジョーカーになってしまったのか?という内容だけを掘り下げる、完全なる単体作品となっています。斬新ですよね。

更に、数年前から始まったDCエクステンデッドユニバースと当然繋がってくるだろうと思っていたのですが、DCの他の作品ともクロスオーバーしないというのです。

確かにスーサイドスクワッドが、既にDCエクステンデッドユニバースの世界とクロスオーバーしており、ジャレット・レトが演じるジョーカーが出てしまっているので(超がっかり)、これは混乱しなくて良いかなと思います。

ちなみに、「バットマンの本名」くらいは知っておくと、今作をより楽しめると思います。

3.ジョーカーのあらすじ

道化師のメイクを施し、恐るべき狂気で人々を恐怖に陥れる悪のカリスマが、いかにして誕生したのか。原作のDCコミックスにはない映画オリジナルのストーリーで描く。「どんな時でも笑顔で人々を楽しませなさい」という母の言葉を胸に、大都会で大道芸人として生きるアーサー。しかし、コメディアンとして世界に笑顔を届けようとしていたはずのひとりの男は、やがて狂気あふれる悪へと変貌していく。

引用:映画.com

4ジョーカーの予告

引用:YouTube

5ジョーカーの見どころ


1ホアキンフェニックスの怪演。ジョーカー史上最高峰
2物語に翻弄される。何が本当?
3アメコミ映画という仮面を被った社会派映画
4サントラが最高。ヘビロテ確定。

①ホアキンフェニックスの怪演。ジョーカー史上最高峰



引用:映画.com

今作は何がすごいって、やっぱりホアキン・フェニックスの演技。狂気に満ちています。

冒頭、カウンセリングを受けているアーサーの顔のアップで、1分程 発作のように笑い続けるシーンがあります。今までのジョーカーの笑い声や表情とはどこか違う「狂気」「悲しみ」「怒り」が入り混じったような、なんとも言えない笑い方をするのですが、そのシーンを見ただけで一発で、「コイツやばい・・・」「何をしでかすか分からない」「怖い」と誰もが思うはず。

このシーンが特にそうでしたが、アーサーの笑い方があまりにも常軌を逸している為、彼が笑うだけで怖くてこっちも笑えてくるという不思議な感覚を味わいました。

数あるバットマン作品の中で、過去最高のジョーカー役と言っても過言ではないでしょう。

余談ですが、今までのジョーカーは紫のスーツに緑のベストやネクタイがトレードマークでしたが、今作のジョーカーが着るスーツは紫というよりは少し赤っぽい紫のスーツで、これも結構斬新でした。もしかしたら過去のジョーカー達とは一線を引くために、意図的に色を変えているのかも?

②物語に翻弄される。何が本当?

この作品脚本がよくできていまして、ジョーカーにだんだん感情移入してしまう非常に危険な映画であるのと同時に、そもそもどこまでが本当の話でどこからが虚構なのか?途中からだんだんわからなくなってきます。作品全体が、まさにジョーカーの「喜劇」的な内容になっていて、真実はジョーカーにしかわかりません。

結果的に何が本当の事なのかは誰もわからないので、見終わった後に語り合いたくなるような作品になっています。

引用:映画.com

③アメコミ映画という仮面を被った社会派映画


引用:IMDB

ジョーカーは名前も、素性も何もわからなくて、目的もなんだか分からないという不気味さが売りのキャラクターだったのですが、今作は「何故ジョーカーが誕生したのか?」という理由が描かれるので、「原作のファンが怒るかもしれない」という監督の発言もなんとなく分かるような内容でした。

社会的弱者の悲痛な現実の描かれ方にリアリティがあるし、「人生を全うに生きるのって大変だ」と悲観するアーサーにものすごく人間味を感じます。そこに感情移入してしまい、行動こそイカれているけど何故か応援してしまう。かなり危ない映画だなと感じました。

これはアメコミ映画というジャンルを借りた完全なる「社会派映画」です。アメコミ映画の勧善懲悪的な内容ではありません。

④サントラが最高。ヘビロテ確定。

選曲も素晴らしく、シナトラの曲やクリームの曲など渋めの曲が劇中使われます。

個人的に最高にテンションが上がったのは、ゲイリー・グリッターの‘Rock and Roll Part 2’ が流れるシーンとクリームの‘White Room’が流れるシーン。選曲がバッチリハマって最高のシーンになっています。曲の力って強いですよね。

ジョーカーのサントラは12月にアナログ盤でも発売するようなので、購入したいです。

6ざっくり一言、映画レビュー

「スーパーヒーロー、ヒーロー映画のユニバース化、バットマン。全てへのアンチテーゼ的な作品」

アメコミってどこから見ればいいかわからないよ。繋がってるんでしょ?と「アメコミ映画への敷居の高さ」を感じている人にも、今作は単体作としてしっかり完結しているのでオススメしやすい映画です。ただ、内容はズシンと重く鑑賞後は疲れてしまうので体調のいい日に万全の状態で楽しんで頂きたいです。

7まとめ

いかがだったでしょうか?個人的にはバットマンシリーズは「ヴィランが個性的で魅力的」なシリーズだと思っているのですが、中でもジョーカーは別格に好きなキャラクターです。今までのジョーカーのイメージとは少し異なるので、複雑な気持ちもありますが、紛れもない傑作だと思います。

自分は、IMAXレーザーで鑑賞したのですが、皆さんももし可能であれば環境の良い映画館で鑑賞されることをオススメ致します。以上、タツでした!(@tatsu_uctv)

ジョーカー
IMAXレーザーで鑑賞。

IMAXで映画を観たのは、ジュラシックワールド以来だったので、スクリーンのでかさと、音の迫力にビビりました😫イットの最新作の予告だけで怖くすぎて疲れました!笑

もうIMAXでしか見れなそうです。

あ、ジョーカーの感想はまた別でツイートします! pic.twitter.com/ck4UdSSzQJ

— ひょっとこ@しがないサブカルリーマン (@hyottoko_games) October 6, 2019