5月31日より公開のゴジラ・キング・オブ・モンスターズを鑑賞してきました。
当方、ゴジラ映画はおろか怪獣映画自体をあまり観ないで育って来まして、2014年に公開されたレジェンダリー版ゴジラ(モンスターバースの1作目)を劇場で鑑賞したことをきっかけに「ゴジラ映画」にハマり1954年の1作目を鑑賞したり、2017年に公開されたシン・ゴジラを鑑賞した程度で、あまり「ゴジラ映画」に詳しくありません。
それでも、今回の公開に備え事前に「三大怪獣 地球最大の決戦」を予習しておいたこともあり、過去作へのオマージュシーンなど、製作者たちの「ゴジラ愛」を十分堪能できたかと思います。
今回は、そんな「怪獣映画弱者」「ゴジラ映画弱者」である私から感じた、今作の魅力をなるべくネタバレなしでご紹介できればなと思います。
ゴジラ観てきました。
興奮で感想がまとまらないですが、
1作目のゴジラや過去作へのオマージュシーンも多く、制作者のゴジラ愛を感じる映画でした。
見得をきるゴジラ
作品を盛り上げるBGM
最強にかっこいいギドラ
芹沢博士に男泣きみどころ満載です。
限定パンフも買えてホクホクです。 pic.twitter.com/fB0cHh7Tbd— ひょっとこ@しがないサブカルリーマン (@hyottoko_games) 2019年6月1日
ゴジラを観てきたわけですが、
半袖半ズボンで映画館に行ってしまい、お腹が冷えたのか途中腹痛をこらえながらの鑑賞になりました…次は万全を期して望みたいと思います😆
爆音上映とかで、全身の毛が逆立つほどの音量でゴジラの咆哮を聞きたい。 pic.twitter.com/IsSSUXqbLP
— ひょっとこ@しがないサブカルリーマン (@hyottoko_games) 2019年6月1日
限定版パンフとステッカーを購入。
パンフの裏側に封がされていて開けられない… pic.twitter.com/oeLnfBUohh— ひょっとこ@しがないサブカルリーマン (@hyottoko_games) 2019年6月1日
目次
1.ゴジラ・キング・オブ・モンスターズあらすじ
日本が生んだ怪獣王ゴジラをハリウッドが映画化した「GODZILLA ゴジラ」(2014)のシリーズ第2作。前作から5年後の世界を舞台に、モスラ、ラドン、キングギドラなど続々と復活する神話時代の怪獣たちとゴジラが、世界の覇権をかけて戦いを繰り広げる。また、それによって引き起こされる世界の破滅を阻止しようと、未確認生物特務機関「モナーク」に属する人々が奮闘する姿を描く。「X-MEN:アポカリプス」「スーパーマン リターンズ」などで原案や脚本を担当してきたマイケル・ドハティが、脚本を手がけたほか自らメガホンもとった。前作から引き続き、芹沢猪四郎博士役を演じた渡辺謙が出演するほか、カイル・チャンドラー、ベラ・ファーミガ、サリー・ホーキンス、チャン・ツィイー、大人気ドラマ「ストレンジャー・シングス」のミリー・ボビー・ブラウンらが共演。
引用:映画.com
2.ゴジラ・キング・オブ・モンスターズ予告
引用:YouTube
3.今作を楽しむ為に観ておいた方が良い作品
今作は2014年に公開されたハリウッド版ゴジラの続編であり、レジェンダリーエンターテイメントが日本の東宝と提携して制作する※「モンスターバース」の第三作となります。そのため最低でも2014年の「ゴジラ」は鑑賞してから劇場に行くことをオススメします。更にモンスターバースの二作目にあたる「キングコング 髑髏島の巨神」も鑑賞しておくとより世界観を楽しめるでしょう。
※怪獣映画を中心とした連作、設定、登場人物等などの構成要素が共通。近年だとMCU(マーベルシネマティックユニバース)などが有名
また、この映画には過去の東宝怪獣映画へのオマージュシーンがたくさん出てきます。
・ゴジラ(1954)
・三大怪獣 地球最大の決戦(1964)
・ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃(2001年)
あたりを予習しておくと、劇中ニヤニヤできると思います。
4.ゴジラ・キング・オブ・モンスターズの見どころ
・怪獣の格闘シーンの迫力がすごい
・過去作への愛情たっぷりオマージュシーンが満載
・BGMで盛り上げる!!
・最強、キングギドラ!ルックスも良し!!
・モスラが綺麗。そしてめっちゃいいやつ。
・ゴジラがイケメン?
・芹沢博士に泣かされる
・ゴジラは何の象徴として描かれたのか?
Ⅰ怪獣の格闘シーンの迫力がすごい
怪獣同士の戦闘シーン中に、おそらく意図的に人間側の視点が挟まっており、怪獣のスケールのでかさがより際立つ作りになっています。そのため怪獣が目の前にいるような感覚を味わうことができ、しっかり怪獣の「怖さ」を感じることができました。
足音、咆哮、体がぶつかりあう音。迫力満点です。そして何より、怪獣の対決シーンにたっぷり尺を使ってくれているので、じっくり怪獣の戦闘を味わうことができます。見せ場は1度だけではありません!!
自分は通常の上映バージョンで鑑賞をしましたが、できるならIMAX上映や爆音上映などのバージョンで鑑賞することをおすすめします。
引用:Newsweek
Ⅱ過去作への愛情たっぷりオマージュシーンが満載
自分は、ゴジラ(1954)と三大怪獣 地球最大の決戦(1964) GODZILLA(2014)シンゴジラ(2017)しか観ていませんが、それでも過去作へのオマージュと思わしきシーンをたくさん発見できました。
「これはゴジラ好きが作っているな」という感じがしっかり伝わってきます。
左は予告にも出てくるシーンで、手前に十字架で奥に鎮座するキングギドラのカット。これは右の三大怪獣の時の富士山麓にある神社の鳥居の奥に、ギドラがいるシーンへのオマージュシーンではないかと推測できます。
このように日本の特撮映画に対するリスペクトが込められてたシーンがたくさん出てきます。
ⅢBGMで盛り上げる!!
『ゴジラ キングオブモンスターズ』で流れるカッコいいBGMの収録風景、オーケストラに混じって般若心経を唱えるどこから連れてきたのか分からない謎の僧侶さん達と言い果てしない良さがあるhttps://t.co/UKT8DeaMl6 pic.twitter.com/k3EmDDsbkN
— もつれら (@mtmtSF) 2019年6月1日
前作2014年ゴジラには無かった要素ですが、今作を観て一番驚かされたのはBGM。伊福部昭による「ゴジラのテーマ」、古関裕而による「モスラのテーマ」がアレンジされて現代に蘇りました。
しかもこれが無茶苦茶かっこいいんですよ!!野郎どもの掛け声、謎の僧侶のお経。日本リスペクトがこれでもかってくらいされてて、曲聞いただけで鳥肌が止まりませんでした。サントラもマストバイです。
そいや!そりゃそりゃそりゃ、ゴ ・ ジ ・ ラ!!
Ⅳ最強、キングギドラ!ルックスも良し!!
やっぱりキングギドラは色、鳴き声、ルックスどれをどれを取ってもかっこいいですね。3つの頭なのに尻尾が2本しかないというところが「地球外生命体感」をものすごく高めてますね。
それと今作のギドラは3つの頭のそれぞれに性格があるところも面白くて、真ん中の頭が左のギドラにちょっかいを出すシーンとかあって、「あれ?ひょっとして仲悪いのかな?」などと想像が膨らんで楽しめました。ただかっこいいだけでなく、ちゃんとチャーミングですね。
Ⅴモスラが綺麗。そしてめっちゃいいやつ。
モスラは東宝版の時と同じで、「人類守護神」として描かれます。冒頭で人間に襲われそうになるシーンも、よく見ると糸を吐いたり威嚇をするだけで人間に危害を加えたりはしません。とってもいいやつ。予告にも出ますが、成虫になった後の美しい姿は音楽も相まってとても神々しいシーンとなっていました。
ただひとつ残念だったのが、幼虫時のルックス。幼虫時の「キモカワ感」が好きだったのですが、今作のモスラは「キモコワ」で顔が割と強面でした・・
Ⅵゴジラがイケメン?
引用:COROBUZZ
今回のゴジラは、シン・ゴジラの時のゴジラに比べて50センチ大きいみたいですね。あと印象的なのが、顔の小ささとむっちりとしたボディ。太い首、それと背びれが結構ごついところ。顔つきは日本版のゴジラとは少し違いますね。きりっとした目つきはとてもイケメンな顔立ちです。
今回のゴジラソフビが劇場でも発売されていて、内心ものすごく欲しかったけど、回りで子供達が見ていたので我慢しました。
ハリウッド版はむっちりとしたデザインだけど、顔は小顔でイケメン。
amazonで購入しようかな… https://t.co/6cWJDR5NbQ
— ひょっとこ@しがないサブカルリーマン (@hyottoko_games) 2019年6月1日
ゴジラのソフビがちょっと気になっています。買っちゃおうかな。
Ⅶ芹沢博士に泣かされる
引用:真夜中のブロックバスター
前作から引き続き渡辺謙が演じる芹沢博士。名前自体が1作目ゴジラの芹沢大助へのオマージュと思われるキャラクター。父親を原爆で亡くし、父の遺品である8時15分で止まった懐中時計を常に持ち歩いているところが、本作でも印象的なシーンとして出てきます。そんな芹沢博士だけが、ゴジラの発音を日本語の発音で呼んでくれるあたりに、日本人代表としてのゴジラへの愛と、正当にゴジラをアップデートしようとする渡辺謙の俳優としての魂のような物を感じさせられました。
そんな芹沢博士が今作のラストで取るある行動は、日本のゴジラを世界に「継承」することへのメタファーのようにも取れて思わず落涙してしまいました。
Ⅷゴジラは何の象徴として描かれたのか?
1954年のファーストゴジラやシン・ゴジラに共通して言えるのが、ゴジラが「天災」「核」の象徴として描かれてきたということ。では今回のゴジラはどうか?
「彼らは各々が自然の一部を体現しています」というドハティ監督は、東宝『ゴジラ』シリーズと同じくらい自然を愛して育った。それだけに「ゴジラは海底から現れた“水”、ラドンは溶岩から現れた“火”、モスラは地球と自然の象徴です。彼らはそうした自然の要素とつながっている。ただの巨大モンスターではなく、神として描きたかったんです」と語る。
引用:シネマトゥデイ
監督が語るように、怪獣達が古代の「神」として描かれ、いままでのゴジラ映画に比べて明らかに神話性の高い内容になっていたなと感じました。
更にもうひとつのテーマとして「自然界のバランス」についてが挙げられます。世界規模で起きている環境問題や宗教による問題は「人間」が原因なんだ!というようなテーマで、日本のゴジラがアメリカに渡ったことで、テーマ自体も日本の問題から世界規模の問題へと移り変わったところには唸らされました。
SNSやレビューサイトの反応
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』観た。
これを映画館で観れるとは何て幸せなんだろうか。今回は怪獣たちによる大プロレス大会!
ドラマが意味不明?あれはアクションの連続で頭痛を起こさないための休憩のようなものだし、渡辺謙の所とか最高だろ!
最高の映像の連続で本当に幸せな一本! pic.twitter.com/dagY2TOkW5— ひろくん@映画垢(おーつ) (@movie456456) 2019年6月2日
【キングオブモンスターズ】
I
まぁモンスターズの美しく、カッコイイ事、キングギドラ🤟🏿究極でした。
今回はバトル多めでケンさんも良かっタ!元祖ゴジラのリスペクトも感じる🎶
IMAX3D休日3日目にして空席は残念かな☘️ pic.twitter.com/mTLKsGxyN5— 映研 (@nRGLeygsDEwlRxe) 2019年6月2日
日本版がどうとか、シンゴジラがどうとかね、核や放射能がどうだとかね、そんなこと怪獣映画に求めてはいけないと思うんだよ。社会問題を主題にした映画じゃないだろう? そんな難しいこと考えないで、怪獣映画が好きなら童心に戻って心から楽しめばいいんじゃないかな。僕はハリウッドの制作陣の日本の怪獣映画に対する敬意を感じたよ。モスラなんて飛び立つとこで泣きそうになったもんな。ここまで美しく仕上げてくれているんだって。それにエンドロール、子供の頃聴いたやつそのまんまで、トイレに行きたかったけどそれすら忘れて聴き行ってしまったよ。もう一度言うよ。難しいこと考えないで、子供に戻って心から怪獣映画を楽しみなさいな。
引用:Yahoo映画
5.ざっくり一言、映画レビュー
この映画を一言でレビューすると
味が超濃厚こってりな全部のせラーメンのような映画。
という感じでしたね。SNS上では「人間ドラマ」があまり描かれていないというレビューをよく目にしますが、逆に問いたいのが、いりますドラマ?笑
これだけ怪獣のぶつかり合いを見れたし、テンションの上がるシーンの連続で僕は十二分に満足できました!
6.まとめ
来年2020年には「ゴジラVSキングコング」の公開も控えているので、ますます怪獣映画が盛り上がって行きそうですね!僕は、今作をきっかけに益々過去作を観たい欲求にかられています!時間がいくらあっても足りない!!
皆さんも「ゴジラ・キング・オブ・モンスターズ」是非劇場でご覧になってみて下さい!