【徹底レビュー】ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドって面白いの?タランティーノ監督ってどんな人??

映画

皆さんこんにちは! ひょっよこです(@hyottoko_games)
今日は、先日から公開が始まりましたタランティーノ監督最新作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」のレビューをしていきます。
タランティーノ監督の映画って観たことがないんだけど、難しそうじゃない??
いやいや、全然そんなことはなくて、確かに昔あった映画のオマージュシーンみたいな物は多かったりするから、知っているとより面白いんだとは思うけど、知らなくてもしっかり楽しむことができるよ!

ということで、クエンティンタランティーノの最新作、ワンスアポンアタイムインハリウッドを鑑賞してきました。前作「ヘイトフルエイト」が2015年公開なので、かれこれ4年ぶりの新作映画となった今作。そりゃー見に行かないわけにはいきませんよね。

前作「ヘイトフルエイト」とその前の「ジャンゴ」が西部劇だったわけですが、今作も西部劇テイストが盛り込まれているものの、時代設定は1969年のハリウッド。徹底したリサーチを元に作られたというセットや町並みを眺めているだけでも幸せな映画でした。

それでは早速感想をご紹介します!


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2019.09.07

1.ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドあらすじ

クエンティン・タランティーノの9作目となる長編監督作。レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットという2大スターを初共演させ、落ち目の俳優とそのスタントマンの2人の友情と絆を軸に、1969年ハリウッド黄金時代の光と闇を描いた。テレビ俳優として人気のピークを過ぎ、映画スターへの転身を目指すリック・ダルトンと、リックを支える付き人でスタントマンのクリス・ブース。目まぐるしく変化するエンタテインメント業界で生き抜くことに神経をすり減らすリックと、いつも自分らしさを失わないクリフは対照的だったが、2人は固い友情で結ばれていた。最近、リックの暮らす家の隣には、「ローズマリーの赤ちゃん」などを手がけて一躍時代の寵児となった気鋭の映画監督ロマン・ポランスキーと、その妻で新進女優のシャロン・テートが引っ越してきていた。今まさに光り輝いているポランスキー夫妻を目の当たりにしたリックは、自分も俳優として再び輝くため、イタリアでマカロニ・ウエスタン映画に出演することを決意する。そして1969年8月9日、彼らの人生を巻き込み、ある事件が発生する。
引用:映画.com

2.ワンス・アポン・ア・タイム・ハリウッド予告


引用:YouTube

3.そもそもタランティーノってどんな人?

そもそもタランティーノ監督って、どういう作風の監督なのか?
ざっくりとですが、特徴をまとめてみました。

・自身が影響を受けた映画のオマージュシーンをふんだんに取り入れる
(B級〜Z級映画に至る)
・あまり内容と関係が内容な長い会話シーンがある
・曲のチョイスが妙なんだけど、センス抜群
・足フェチ
・ブラックユーモアがたっぷり(残酷描写などがいきすぎて笑える等)


引用:映画.com

要するに「映画オタク」な人です。その為、同じ映画オタクからこよなく愛される監督なんです。中には中身の無い映画を作る監督と否定的に見る映画ファンもいるようですが、僕は過去作「パルプフィクション」でその独特の作風に惹かれてしまい、過去作は全て鑑賞してしまいました。

タランティーノの映画って、オマージュシーンがかなりコアな映画の引用だったりするので、実際に初見では「何の映画のオマージュ」なのか気づかないことも多々ありますが、それを例え知らなくても楽しめるという不思議な性質もありまして、僕なんかは逆にタランティーノきっかけでその元ネタ映画を知って、見返したりするのも楽しみの一つだったりします。

4.この映画を観る前の予習

普段映画を見るときはなるべく情報を入れずに、楽しみたいタイプなのですが、今作は少なくとも

・「シャロンテート」という人物がどういう人物なのか?
・マンソンファミリーとは?
・1969年8月9日に何があったのか?

だけは最低限予習してから鑑賞した方が2倍楽しめると思います!これを知らない状態で鑑賞してしまうとラストの驚きの展開を100パーセント楽しむことはできないでしょう。

5.ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドの見どころ


・会話劇が心地良い
・ブラピとディカプリオのバディ感が神がかっている
・マーゴットロビーがカワイイ!
・フード描写が秀逸
・タランティーノは「復讐劇」を作るプロ
・タランティーノといえばサントラ

①会話劇が心地よい

タランティーノ監督の作品はとにかく「会話シーン」が長いです。これが内容と関係あればまだしも、全然内容と関係ない会話シーンが続いたりもします。そこを楽しめるかどうかが結構肝だったりするわけです。

更に面白いのが、何気ない会話シーンが実は後半の伏線なっていたりして「あれ伏線だったのかよ!」と驚かされる面白みがあったりします。

そのほかにも、近年では特に「イングロリアスバスターズ」という作品からシリアスな会話シーンをあえて引き延ばすことで、意図的にサスペンスフルなシーン作りなども行っており、今作でも物語の後半にマンソンファミリーのところにクリフが訪れるシーンでは独特の緊張感が流れたりします。

②ブラピとディカプリオのバディ感が神がかっている

イングロリアスバスターズに出演していたブラピと、ジャンゴで悪役を演じたディカプリオですが、お互いにタランティーノの作品には出演しているものの、実は二人が共演するのは今回が初めて。  パンフレットで知ったのですが1985-1992の「愉快なシーバー家」という番組に両者は出演していたものの、それでも共演はなかったみたいです。まぁとにかく超豪華なダブル出演ですよね。

ディカプリオが演じる、リックダルトンは時代の波に乗れなかった落ちこぼれ俳優。昔まで超イケメン俳優で持て囃されていたディカプリオですが、ウルフオブウォールストリートでもそうでしたが、近年癖の強いキャラを演じることが増えてきましたよね。今作もリックの駄目男っぷりが最高で、自分の落ち目ぶりに凹んで泣き崩れて、ブラピ演じるクリフに慰めてもらうシーンなんかもあって可愛らしいキャラクターを演じています。

一方ブラピが演じるクリフというキャラクターは、リックダルトンのスタントマンとして一緒に働いているんですが、これがめちゃくちゃナイスガイです。優しい、懐が深い、強い、かっこいい。リックとは対照的な男です。ちなみに、内容とはまったく関係ないですが、今作ではブラピの上半身裸のサービスショットも有りまして、ブラピファンの女性達はキュンとさせられること間違いなしです。55歳とは思えない肉体美に驚かされました・・・


引用:映画.com

③マーゴットロビーがカワイイ


引用:映画.com

ディカプリオにマーゴットロビーって、タランティーノは完全にウルフオブウォールストリートの影響を受けているなと思わざる終えませんね。

それにしても今作でシャロンテート役を演じるマーゴットロビーは非常にチャーミングで素晴らしい演技をされていました。もちろん顔もスタイルも抜群に素敵な女優さんですが、特に今回感じたのは仕草の可愛らしさ。

パーティで踊るシーン、部屋で音楽をかけて踊るシーン、自分が出演している映画を映画館で観ているシーン(ちなみに映画内映画に出てくるシャロンテートは本人映像)街を歩く姿一つとっても可愛らしい演技がとても素敵でした。

スーサイドスクワッドでは、ハーレィクイーンというこれも癖の強めなキャラクターを演じてみたり、アイ、トーニャ史上最大のスキャンダルでは田舎臭いキャラクターを演じたりと美人なだけでなく、カメレオン俳優の要素持つマーゴットロビー。今後の出演作にも期待したいです。

④フード描写が秀逸

タランティーの映画って毎回、飲み物とか食べ物とか、タバコやお酒の様な嗜好品に至るまで、とにかく「うまそうに見える」というのも特徴の一つかなと思っておりまして、例えばパルプフィクションでサミュエルLジャクションが演じるジュールスがチーズバーガーを食べるシーンや、デスプルーフでカートラッセルが演じるスタントマンマイクが食べるナチョスとか、ジャンゴ繋がれざる者で、クリストフヴァルツがバーで入れるビールのシーンなどなど。


引用:beagle-the-movie

めちゃくちゃうまそうなんだこれが・・

今作もそういうシーンが盛りだくさん。私、マティーニというカクテルを聞いたことはあっても飲んだことがなくてですね・・・それでも今作を観終わったらマティーニが飲んでみたくなっちゃったんです。更に私、数年前に禁煙して、最近はもうタバコを吸いたいという願望もだいぶ薄れてきたのですが、なんかうまそうに見えたり。終いにはクリフの愛犬に与えるドッグフードまで美味しそうに見えてしまう始末。

⑤タランティーノは「復讐劇」を作るプロ

タランティーノの映画は一貫して「復讐劇」になっています。

例えば、デスプルーフは前半殺し屋スタントマン・マイクに一方的にやられてしまう女性達ですが、後半ではスタントマンマイクに仕返しをする爽快な娯楽映画だったし、イングロリアスバスターズではナチスドイツに家族を殺された少女がナチスに復讐する話で、ホロコーストという悪き歴史自体への復讐の意味も込められた映画でした。

キルビルなんかはタイトルからもわかるように、ビルにひどい目に遭わされたヒロインが、モロにビルに復讐する映画でしたし、ジャンゴも黒人主人公が、奴隷として売られたしまった嫁を探して白人達に復讐する話でした。

どうですか?過去作を振り返ると「復讐」がテーマになっている映画が多いですよね。監督がイタリア製西部劇(マカロニウエスタン、スパゲティーウエスタンと呼ばれる映画)のファンであることは有名ですが、それらの映画に復讐要素を含む映画が多かったことが影響しているのではないかと思います。

果たして、今作にもその「復讐」要素は含まれているのでしょうか??

⑥タランティーノといえばサントラ

もうひとつタランティーノ映画の魅力は、劇中で使用される音楽が最高ということ。

そのシーンでその曲使う??でもかっこいい・・・という独特でありながら、絶妙な選曲のセンスも素晴らしいんです。マカロニウエスタンのサントラの買付にわざわざ日本のレコードショップを歩き渡るほど、映画のサントラのマニアでもあるタランティーノ。

近年のフィルモグラフィーは西部劇が多かったので、マカロニウエスタン映画のサントラが使われることが多かったのですが、今作は時代設定が1969年ということもあり、その当時かかっていた音楽がメインで使われています。

ただ少し実験的なのが、インタビューでも語られていますが、その当時実際に流れていたラジオを監督自ら何十時間も聞いて、劇中で使用しているみたいなんです。こだわりが半端じゃないですよね・・・その当時の町並みの再現だけではなく、音楽やラジオに至るまで1969年をリアルに再現しているわけなんですよね。本当にその当時のハリウッドにタイムスリップしたかのような気持ちになる映画でした。

6.ざっくり一言、映画レビューとまとめ。

映画好きによる、映画好きの為の、極上ポップコーンムービー!

ポップコーンとコーラ、もしくはビールを片手に極上の2時間40分を堪能してみてください!長いようですがあっという間に時間が過ぎますよ!

タランティーノ映画が劇場でかかるというのは数年に一度のお祭りなので、劇場の空気感も含めて最高の体験ができること間違いなし!是非劇場で鑑賞してみてください。

以上、ひょっとこでした!


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